【読書レビュー】文章に困ったら読む本「新しい文章力の教室」

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こんにちは、フクロウです。
今回は私の読んだ本で、とても勉強になった本について、ご紹介させて頂こうと思います。私はブログを書いていますが、文章がうまいと思ったことはありません。そのため文章の書き方に関する本を読んだりするのですが、今回は唐木元さんの書籍「新しい文章力の教室」を読みました。

結論から言いますが、取り入れることが多すぎて1回で全てを理解出来ませんでした。そのため、私はこの本を文章を作成する際のバイブルとして活用していこうと思っています。

私の場合、ブログを書いているときや、後で読み返した時に

①はじめに言いたかったことと、結論がズレている

②なんだか読みにくい

③文章長い

④誤字脱字多い

と感じる時がありました。

この本は具体的に文章の作り方が言語化されていて、1つのテーマに多くても3ページとコンパクトにまとめられていますので、必要な時に必要なテーマについて、短時間で読むことができます。

文章を買いたり、ブログを書いたりする事が日課の人にとっては、参考になる1冊ではないかと感じました。

1 この本を使うとこの通り


例えばこの文章、私がはじめた書いたブログ記事の1節です。

本業と同じように労働や時間を消費する対価として報酬が得られる副業。本業以外の職場や昨今話題の配達業務などの労働。あるいは物販やネットからの案件受注の副業などがあります。
業務内容による前提条件の違いはありますが、労働に対する報酬であるため、比較的はじめやすく報酬も安定しており、悩みは少なそうですが、得られる報酬が限界的で大きく稼ぐことは難しい傾向にあります。

この記事を「新しい文章力の教室」で得た知識で手直ししてみました。

労働や時間を消費する対価として、報酬が得られる副業。本業以外の職場や配達業務などの労働。あるいは物販やネットからの案件を受注する副業があります。
比較的はじめやすく、報酬も安定していますが、得られる報酬が限界的で大きく稼ぐことは難しいでしょう。

まだまだ、上手な文章とは言えませんが、少しシンプルに読みやすくすることが出来ました。今後もこのようにブログのリライトなどに活用していこうと思います。

2 「新しい文章力の教室」の魅力

この本は5章77項目のテーマで構成されています。「第1章 書く前に準備する」、「第2章 読み返して直す」、「第3章 もっと明快に」、「第4章 もっとスムーズに」、「第5章 読んでもらう工夫」について書かれています。それぞれから特に勉強になった部分を抜粋してご紹介します。

1 良い文章とは完読される文章

良い文章とは何ですか?

考え方はたくさんあるので正解は1つではありませんが、自分なりの考えが無ければ、良い文章は書けませんよね。この本では良い文章とは”完読される文章”ということで定義されています。「読みやすい文章」とか、「シンプルな文章」、「飽きない文章」などと考えていた私も、「完読される文章」は、腑に落ちました。なぜなら、良い文章とはどういうものか具体的で明確だからです。例えば「読みやすい文章」の判断基準は、誰が読むかによって変わります。私は読みやすいと感じたけれど、別の人が読むと読みにくいと感じることもあるかもしれません。抽象的な基準では判断することが難しくなります。一方完読される文章とは、言葉の通り、読者を最後まで読ませることが出来る文章と定義していますので、最後まで読んでもらうための工夫にコミットすることが出来るため、わかりやすいですよね。

2 必要なものは主眼と骨子

文章には、伝えたいことがあって、文章を書いた人が伝えたいテーマ、コンセプト、切り口があります。この本では主眼としています。主眼を伝えるために「何を」「どれから」「どれくらい」書くかを考えたものが骨子です。ある一つの事実を見たときに、伝える人によって、又は伝えたい相手によって主眼は変わります。主眼が変われば骨子が変わってきませんか。文章を書く準備として主眼と骨子を押さえていないと、記事がバラバラになってしまい、一体何が言いたいのかわからない文章になりますよね。

3 文末のバリエーション

伝える人によって、又は伝えたい相手によって主眼は変わります。主眼が変われば骨子が変わります。文章を書く準備として主眼と骨子を押さえていないと、記事がバラバラになってしまい、一体何が言いたいのかわからない文章になります。

文末の言い回しが同じようなフレーズで繰り返されることがよくあります。書いている途中では、わからなかったりしますが、見返してみるとなんだか違和感のある文章になりますよね。文章を書いている側からすると、言われないと気にならなかったりしますが、読んでくださる読者の方は、みんな違和感を持っていることだと思います。文末表現の基本形は以下の3つ

  1. 動詞(現在/過去)
  2. 断定の助動詞(~だ/~です)
  3. 体言止め

選択肢があれば、違和感を感じた場合に、3種類をうまく使い回すことで違和感ない文章が書くことが出来ますね。

4 ひとつの文で欲張らない

文章をシンプルにすることは大切ですが、方向性を間違えて1文にまとめるようなことをやっていませんか。たくさんの文章を1つにまとめて読点でつなぐ。まとまった1つの文章を見返して、なんだか長文でうまく1つにまとまったし、良い文章になったような気がして自己満足。私は経験ありです。なんだか良い文章書いてる風に感じていた私は反省しています。

本来は「一文一義」が原則です。

長い文章にたくさんの情報を載せると、情報を読み取るのに労力がかかります。単文すぎるのは別として、1つの文章に1つの情報を意識することが大切です。

5 翻訳文体にご用心

ちょっと固い言い回しってなんだか自分が頭いいように感じませんか。ちょっと固めの言い回しや、外国語を翻訳したような言い回しの文章を書いてしまうことは頻繁にあります。「固い言い回しは読みやすい文章である」というおかしな認識がすり込まれているのかもしれません。

改善前  私はピアノを弾くことができる。

改善後  私はピアノを弾ける。

固すぎる文章は文字数がかかり意味が伝わりにくいため、適度に砕いて口語調にすることで読者に伝わりやすくなります。

6 濁し言葉を取る勇気を

濁したい時、私はよくあります。自分で調べてみてもちょっと自信が無い場合や、なんとなく濁すことで細かい説明を省略出来る場合などでは濁し言葉を使ってしまいます。濁し言葉を全てなくすことは難しいですが、文章の意味を損なわない範囲で、濁し言葉を取ってしまうチャレンジも大切です。
ちなみに濁し言葉とは、赤アンダーラインのような、含みをもたせる言い回しのことです。

7 スピード感をコントロールする

改善前  私はピアノを弾くことができる。

改善後  私はピアノを弾ける。

5でも使った例文ですが、情報によって必要な説明量が違います。当然文字数も変わってきますよね。良い文章の最終形態は、長過ぎず、短か過ぎず適切な文字数にまとめることです。丁寧すぎるのはスピード感に欠け、短すぎるのは伝えたいことが伝わりません。余談のようなプチ情報をあれこれと追加してしまうのはあまり良くない時があるということですね。はじめは文字数をかけがちだからこそスピード感という意識が必要です。ある程度文字数の取捨選択が出来るようになったら、今度は適切な文字数へコントロールすることを心掛けてみましょう。

8 可能表現に頼らない

「終わり良ければ全て良し」という諺がありますが、文章においても文末の作り方が、文章全体に影響しそうな気がしてなりません。ポジティブな文末表現の中でも特によく使いがちなのが、~できる。~可能だ。といった表現です。ただ事実を並べただけのような印象を受けがちで、読み手から安直な印象を免れ得ません。うまく言い換えることで、読みやすい文章に近づくのではないでしょうか。

改善前
私はピアノを弾くことができる。5歳から練習しているため、難しい曲も弾くことができる。今では、クラシック音楽を弾くことも可能だ。
改善後
5歳からの練習の成果もあり、今ではクラシック音楽や難しい曲を弾くことができる。

私も意識せずに文章を作ると必ず上段のような形が多くなります。この本を読んでいないとそれが良くないという意識すらありませんでした。

9 タイトルは切り口の提示から

タイトルについて、記事執筆のはじめに書く派と最後に書く派がいますが、この本の答えは、タイトルははじめから決まっているのです。その文章の主眼をタイトルに持ってくることで、その文章のテーマ・切り口・伝えたいことなどの文章の核となる部分を伝える事が出来ますね。合わせて以下のテクニックによりタイトルを研ぎ澄ませていく事が出来ます。

  1. 状況に応じた「集中」か「拡散」
    ※集中:記事内容の一部にフォーカスして狭く深いタイトルを作ること
    ※拡散:記事内容の要素を広く浅く組み合わせてタイトルを作ること
  2. 表現的なテクニック「人物名ではじめる」、「閉じた言葉」、「具体的な数字」、「体言止め」
  3. 約物(文字や数字以外の記号)に頼りすぎない

3 こんな人に読んで頂きたい


「新しい文章力の教室」は文章に自信の無い人に是非一度読んで頂きたい良書です。全5章77項目のテーマについてわかりやすく言語化されていて、1つのテーマについて1~3ページで上手くまとめられているため、テーマを選んで読み返すのも簡単です。まずは1通り流し読みして大体の内容を把握しつつ、実際文章を書く際に、必要なテーマを読み返すような使い方をしてみてはいかがでしょうか。

ブログ運営者にとっては、記事を直す「リライト」は運営する上で大切な作業です。リライトのタイミングで記事内容と併せて、記事構成・文章の言い回し・主眼と骨子の構成などこの本で学べることを自分のブロクに落とし込むことで読みやすいブログ、わかりやすいブログになるのではないでしょうか。

4 まとめ


読み手の数だけ良い文章があります。それは読む人の今までの触れてきた文章によってその人の感じ方が作られているからだと思います。あくまで読者がどう感じるかが大切で、筆者がどう感じるかは別の次元の話です。私が良いと感じる文章が読者が良いと感じる文章となるためには、第3者の目線で作られた読みやすい文章表現を学び、理解した上で自分のものとして、その表現を落とし込む事で達成出来ます。

「良い文章とは完読される文章」

これ改めてすごいささるフレーズだと感じました。読者を最後までエスコート出来る文章が書けるようになりたいものです。是非、興味があれば、ご一読ください。

【唐木元著 新しい文章力の教室】

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