【読書レビュー】「夢と金」キングコング西野亮廣さんの良著

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こんにちはフクロウです。最近西野亮廣さんのYouTubeチャンネルに出会いました。チャンネルではビジネスに関することなどを発信されていましたが、素直な気持ちを語られている方だと感じました。私はあまり西野さんのチャンネルを見たことがなかったのですが、YouTubeで流れてきたので聞き流していたのですが、聞いていてとても興味を引かれたので、「夢と金」を衝動買いしました。読んだ感想などをアウトプットします。

この本は300ページを超える厚みですが、文章量は適量で読むのが遅い私でも1週間ほどで読むことができました。難しい言葉が少なく、飽きることなく夢中で読めました。
以下に感じたことテーマごとにまとめました。大変勉強になる本で、中学生くらいから読める内容だと感じました。是非読んでみてください。

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■ 知識不足で命を落とすな

自殺者数世界上位の日本では、人はなぜ自殺を選ぶのか。その原因にはお金が関わっていることが多い。お金がなくなれば人はどういう行動をとるのか。お金がなくなるのはなぜなのか。

世の中にヒューマンエラーはない。あるのはシステムエラーだけだ。

ヒューマンエラーと思われた事故も、突きつめるとお金がないというシステムエラーが原因だった。お金の勉強をして、お金の知識を持つことで救える命がある。

そんなことを教えてくれるオープニングでした。

■ クラウドファンディング

「詐欺」、「宗教」・・・・・このあたりだ。無知が爆発している。

西野さんの代名詞「オンラインサロン」と「クラウドファンディング」。行動する人の足を引っ張る無知からの誹謗中傷を受け止めてきた人だからこそ、きっぱりと否定できる強さが言葉の端々から受け取ることができます。

クラウドファンディングの支援をしたい人のハードルは「ログイン」。支援できる土俵に立つこと。クラウドファンディングの知識や経験が無い人にとってクラウドファンディングへの「ログイン」がハードルとなり、支援をあきらめてしまう壁になってしまう。

クラウドファンディングで支援したい人がほんとうに望んでいるのは返礼品のTシャツなのか。その費用をそのまま事業に使うことができればよりよいものが出来るのに・・・
支援者はそんなことを求めているのか。

「不足している人」が求めているモノと、「足りている人」が求めているモノの違いを知れ。

■ プレミアムとラグジュアリー

「高価格帯の商品」を無くしてしまうと、待っているのは、「お金に余裕がない人からお金をとる世界」だ。

高価格帯商品を買わない人が高価格帯商品の値段にクレームを入れる。その行動は本当に正しいことなのか。一般価格があるのは高価格帯商品のおかげということを忘れていないか。

事例を交えてわかりやすく説明されています。こんなこと考えたことがありませんでしたので目から鱗でした。

【夢】 = 【認知度】 - 【普及度】

トヨタを買うお客さんと、ベンツを買うお客さんと、カウンタックを買うお客さんの求めるモノとは。「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いを理解する。カウンタックを選ぶお客さんは、最初からカウンタックを選ぶ。

「ラグジュアリー」に機能は関係なく、そこには【夢】がある。【夢】には競合がいないから相場が無い。

■ オーバースペック

限りある資源をどのように使うのか。見返りがある場所に正しく自分の資源を使う。お客さんは必ずしもその世界の識者ではない場合に、ほんとうに100点の商品が必要か。90点でも良いのではないか。80点ではダメか。限りある時間とお金で100点を求める必要があるのか。

言われてみれば納得する話ですが、今までに聞いたことのなかった論調に少し驚きました。

・商売の世界に「プロ審査員」は存在しない。

職人は常に高いレベルのものを求めるが、それはハイスペックに限り素晴らしいことと呼べる。お客さんにとって理解できない「ハイスペック」はハイスペックとは呼べないのではないか。そしてそれを求める努力はもはや自己満足、無駄骨になる可能性がある。

ただ良いモノをつくるというシンプルな考え方ではなく、効率的に良いモノを作るという、より頭を使った戦略が必要となりそうだと感じました。

満足ラインを超えた技術の名は「オーバースペック」と呼ぶ。

■ 顧客のファン化

少しでも安く買いたいと考えるばかりではなく、少しでも応援したいと思ってくれる存在が「ファン」である。大切なのは自分の商品のファンになってもらうこと。

ファン心理について学ぶことが出来る。あまり考えたことがない視点だったのでとても新鮮でした。

ファンは「安く買いたい人」じゃない。ファンは「応援したい人」だ。

ファンはどのようにすれば獲得できるのか。劇場でライブをすれば?テレビで人気番組ができれば?武道館でライブができれば?ファンは結果についてくれる訳ではない。

芸人時代のリアルなエビソードからわかりやすく解説されています。

「応援シロ」を作らなければファンは生まれない

■ 不便がもたらしてくれるもの

酒好きなら理解出来るエピソード。お客さん同士のコミュニケ-ションが自然と発生する酒場にあったシステムとは。

スペインのある酒場であったエピソードを紹介しながら、そのお店が提供している特別なコンテンツを紹介してくれます。大変興味深い内容です。私もこんなお店行ってみたい。

不便のないところにコミュニケーションは存在しない。

■ 海に沈んでいるお金の話

NFTの概念の話。NFTとはオンライン上で売買されるデジタルデータの証明書ですが、その概念の話を外国のすごくアナログな事象の話で説明されています。概念を理解するのにすごく聞きやすいエピソードでわかりやすい内容です。

所有”感”があれば、そこに価値が生まれる

■ NFT

実績のある西野さんのNFTに関する考え方、NFTの使い方を学べる章です。シンプルにとても勉強になりました。私はNFTには触れたことがありませんでしたが、この本を通して少し触れてみたいと思うようになりました。クリエイター目線、購入者目線、利用者目線といった様々な目線からNFTを上手に活用する具体的な手法を詳しく説明されています。NFTについてかなり知恵を絞っておられるのがわかります。これまでの話がところどころで生きているシーンもあり、構成の素晴らしさも伝わりました。

NFTが売っているのは「意味」だ。

■ まとめ

「夢と金」なんだか大きなテーマで抽象的な話がかと思いきや、中身はかなり具体的な内容です。お金がないから夢を追いかけることができない。そんな方は一度この本を読んでみてください。当たり前ですが、お金は必要です。そしてお金は知識があれば手に入ります。この本には具体的な考え方がわかりやすく伝わりやすく準備されています。難しくありません。興味がある人なら誰でも読めます。是非一度読んでみてください。

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